【真っ白な月】

アクセスカウンタ

zoom RSS 進化の先にあるもの

<<   作成日時 : 2009/09/03 21:49   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

そんなわけで、ガンプラとゲームの話でも。

最初のガンダムのプラモデルってのは、こんなでした。
1980年発売です。

それが10年後にはこうなって、その5年後にはこうなりました

ここまでの流れは、リアル方向への進化です。
プラモデルを作る技術(組み立てる技術じゃありませんよ)が進歩して、より細かな意匠を再現できるようになり、まるで実在するメカであるかのようなリアリティを持たせる方向へ進化していったのです。

高い技術がまず求めるのはより細密な表現によるリアリティ、ということです。

そして現時点での最新のガンダムは、こちら

一つ前のものと比較すると、スタイルは全体的に丸っこくなり、足なんか特に太めです。
全身に入っていたメカとしてのリアルさを出すためのラインもなくなり、複雑な面構成だった肩のパーツもあっさりとシンプルな形になっています。

印象としては、一番最初のスタイルに近づいています。
そしてそれはつまり、1979年放映のアニメの絵の再現を目指しているということです。
ある意味、“先祖がえり”です。

そうはいっても、作っている技術は最新のものですから、昔のものは少ししか曲がらなかった肘や膝は深く曲がるようになっていますし、組み立てやすく作られています。

これは、プラモデルを作る技術が成熟しきった、ということです。
技術が成熟し、充分リアルなものを作れるようになったから、次はアニメの絵のテイストを残した立体化が可能になった、ということです。
リアル路線が成熟し技術が充分に進歩したことで、現実の再現から絵的な表現へとシフトが可能になった、と。

そしてここからゲームの話です。

今現在、PS3だのXbox360なんかのゲームのCGってのはものすごくリアルです。
リアル過ぎてまるで本物の人間であるかのようで、どのメーカーのどのゲームでも同じような絵になってます。
そりゃあ、リアルを目指せば行き着くところは一緒ですから。

もちろんそれは、すごいことですよ。
とんでもなく高度な技術とたくさんの予算がなきゃあできないことです。
が、同時になんとなくつまらないことでもあります。

なので、これから今以上にCGの技術が進歩したならば、誰かがその最新の技術をもって“先祖がえり”を起こすだろうと、思います。
リアル方向じゃない、絵的なセンス・作家の個性が3DCGで表現されるようになるだろう、と、常々なんとなく予想していました。

そうしたら。

「僕にとってゲームは悪」だが……富野由悠季氏、ゲーム開発者を鼓舞 (6/6)

ガンダムの作者、富野由悠季氏がゲーム開発者向けのイベントで行った講演での発言です。
一部抜粋します。

それまでCGは理工科系の仕事で、基本的に理工科系の人がCG作品を作っていたんだなと思いました。
そこにデザイナーが入ってきた。だいぶ前からデザイナーのCGを使ってはいたんですが、それが世間に現れるようになったのはここ2〜3年なんだなと実感しました。

理科系の仕事だったのか。だからこんなにCGの絵が、はっきり言います、つまらなかったのか、とその時分かりました。

少なくとも絵を描く作画に関していえば、そろそろデザイナーの仕事でなく絵描きの仕事に移行しつつある。CG用のソフトウェアも、かなり対応できるようになったので、ようやくコントロールできるようになってきたと思っています。これ以後CGの絵は変わっていくだろう。


まさに、これです。
CGってのは作るために高度な技術が必要だったわけですが、年々その敷居は低くなりつつあります。
理工科系の人→デザイナー→絵描き という表現は実に的確です。
ゲームにしてもCGにしても素人なのに、これだけ本質を見抜けるのですから、本当に凄い人です。

CGってのはパースが狂いません。
が、マンガにしてもアニメにしても、本当に表現したいものがあったとき、作者はあえてパースを無視します。
パースを無視してでも見せたいものを肥大化させてしまうのです。
パースの狂ってないデビルマンなんて、がっかりです。

デッサンが狂わないように、と考えるのはデザイナーの精神です。
が、作家の精神ってのはそんなものを超越してしまうのです。
もちろん、そんなつもりもなくうっかり超越してしまう人もいますが。

そのうち、パースの狂ったCGが表現できる時代が来れば、トミノさんも少しは満足できるんじゃないでしょうか。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
進化の先にあるもの 【真っ白な月】/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる